東日本大震災から一カ月が過ぎました。
もし
家も、洋服も、車も、写真もぜんぶ、突然、流されて消えたら。
「早く帰りたい」と思っても、帰る場所がない。
「明日はがんばろう」と思う場所もない。
そんな状況でメディアから「一人じゃないよ、一緒に頑張ろう!」っていわれても
どう頑張ればいいか、私だったら分からない。
私だったら、一番欲しいのは、きっと、「家」と「仕事」。
これからどうやって生活していけばいいのか、その答えがいちばん欲しい。
それが見えなければ、どれだけ励まされても、絶望すると思う。
そのうえ家族まで失っていたら・・・
考えるのも恐ろしいことが、実際に起きていて、それを経験しているたくさんの人たちと
今、同じ国で同じ時間を生きていることを、受け止めなければいけません。
私たちが生きていられるうちに、日常があるうちに、なにができるんだろう。
募金、節電、今すぐできることはいくつも思いつくけど
「こんな災害が起こったときこそ未来を照らしてくれる国を、つくること」。
それはこれから、私たちが成すべきことです。
私たちの子供に教えていくことです。
なぜ、募金はするのに選挙には行かないのか。
選挙権は、国を作るための国民の権利であり責任だと思います。
こんなときに頼れる国をつくっていく事はつまり、被災地を救うこと。
だって、明日の被災地はここかもしれない。
明日の被災者は、自分かもしれない。
それなのに、この投票率の低さはおかしい。
「今すぐ“できる”こと」と同じように
「今すぐできないことのために、今すぐ“すべき”こと」をしなければ。
被災地・被災者のために直接できることだけではなく、
それを含めてこの国のためにするべきことは何なのか、もっと考えようよ。
選挙は分かりやすくこの一端を担っているのだから、参加しようよ。
とわたしは思います。
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