最近買った本。
東洋経済新報社 「食品の裏側」
添加物商社に勤務していた、食品添加物の神様と呼ばれた著者。
「添加物はすごい、魔法の粉だ。
よし、もっと勉強して日本一の添加物屋になってやろう。」
しかし。
自分の家族が、自分が考案した
「ドロドロの屑肉から30種類の添加物で蘇らせたミートボール」
を食べているのを見て、自分も自分の家族も「消費者」であることに気づく。
自分の子供には食べてほしくないものだと気づいたとき、彼は会社をスッパリ辞めた・・・。
・・・気づくの遅くねぇ?わりと振り切れた生き方だなと思いつつ、
興味深く読みました。
この本は、ただ添加物を「体によくない」、「できるだけ避けよう」
と言ってるわけじゃなくて、
添加物がいかに私たちの食生活を豊かにしてくれているか、
その恩恵もしっかり説明してます。
ただ拒絶するのではなく、どう付き合っていくかを考えようと提起しているわけです。
一番興味深かったのは、添加物たっぷりの加工食品が子供の味覚を壊してしまうという危険性。
そして子供に「食はこんなに簡単に手に入るんだ」と思わせてしまうこと。
食べることは命をいただくことであり、野菜だって様々な過程を経て私たちの口に入るもの。
体をつくる食べ物が、そんなに簡単に得られるわけがないということを教えるべきだ、と。
・・・いいこと言うねぇ。
私は料理が好きなので、手作りというものが如何に手のかかることか分かります。
せっかくの食材、美味しくしないと申し訳ない、勿体ないと思って作ります。
食を大切にすることは、命を大切にすること。
料理を作ることは、命を作ること。
だから私は、食べ物を大切にする子供は絶対に人をあやめないと思う。
自分の子供にはちゃんと食べ物を触らせて、教えてやりたい。
本当に、食生活の乱れは国の乱れなのかもしれないですね。
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