先日、「THIS IS IT」を観てきました。
マイケル氏にさほど思い入れはないのですが、そんな私でも「この人は凄い」と思うということは、やっぱり凄いことだ。
・・・これ、本当にリハですか?というクオリティ。
彼はエンターテイナーとして、とてもとても高い所にいる。
「ひとを喜ばせたい」、そんな炎を見た。
もしも生きていて、このツアーを敢行したなら、命を削って極上のエンターテイメントを魅せてくれたと思う。
沢山の一流スタッフからこれだけの信頼と尊敬と羨望を得ている彼は、少なくとも私たちの想像を絶する努力をしている。
そして、それを「努力」と捉えてすらいないと思う。
天才という言葉で片づけるのは、実は冒涜だ。
才能とは、紛れもない只の一人の人間の、意思と実施の賜物だろう。
日本で、彼と一緒に仕事をした方のインタビュー記事を思い出した。
細かい部分は違うと思うし、もっと長い文章だったけど。
「マイケルは常に沢山の人に囲まれているけれど、いつも寂しそうだった。
一人になるとよく鼻歌を歌っていていたから、
その美しい声に何度も涙が出そうになって
“それは何の歌?”と尋ねると、“風の歌だよ”と言って笑った。」
・・・
彼はこれからもスーパースターであり続けるのに、
その心の中の圧倒的な孤独は、誰も知らない。
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