2010年8月31日火曜日

産み落とす 後半

その後、何度内診しても、赤ちゃんは下がってきてるのに子宮口が開かない。

陣痛時、一時的に赤ちゃんの心拍がガクッと落ちることがあり、腹のモニターつけっぱなしで身動きもそんなに取れない。

しかも、かなり下がっている赤ちゃんの頭の圧迫が加わり陣痛も強い。


その状態で夜まで耐えた時点でなんと陣痛が遠のき、先生の「これは明日になるね」という一言に心が折れる。

今までの痛みは何だったのか、そしていつまで続くのか。

終わりの見えない激痛がこんなに辛いなんて、痛みはもちろん精神的にも参ってきた夜。

助産師さんたちはそれを察し、「少しずつだけど進んでるから」と励まし続けてくれ、
「赤ちゃんもこの状態で耐えて、一生懸命生きてるよ」と途切れない心拍を確かめる。






深夜になると更に赤ちゃんが下がって痛みは増し、骨盤と恥骨が内側から粉砕されるような苦しみがプラスされる。

もうこの頃になると、旦那の腕をつかみ「いつまで続くの?」「もうこれ以上頑張れない」と訴える。

訴えたところで旦那がどーにか出来るはずもなく、数分おきの陣痛が来るたびテニスボールで腰を押してもらい必死で深呼吸。
でもあまりの痛みに耐えきれず、泣き叫んでしまう。





18日朝7時すぎ、この痛みはもう人体の限界だと本能で感じ、自分でナースコール。

必死過ぎて何て言ったか覚えてないけど、内診してもらうと何と子宮口9センチ開大。

助産師さんもびっくりして、すぐに分娩の用意へ。

息も絶え絶え、「もう終わりますか・・・」と聞くと、「うん、ここまでくればもうすぐだよ!」という一言に力をもらい、自力で分娩台へ。




分娩台に上がった途端、強い「何かが出てくる」感覚。

「もう少し呼吸で逃して!」と言われても、体が勝手にいきむ。

押さえてもらわないと出てしまう、旦那に訴えてボールで強く押さえてもらう。

あのテニスボールがなかったら、どうなってたんだろう・・・

さらにここで、出産に立ち会う助産師見習いの学生が耳元で自己紹介を始める。

「どう考えても名前覚えれる状況じゃねーだろ」と思いつつ、頷いてあげる。


しばらくすると更に強いいきみ感を抑えられず、とうとう破水。

同時に赤ちゃんの頭も出てきてしまい、助産師さん達は相当バタバタしていたらしい。


ここまでくるともう自分の意思で産むのではなく、抗えない生命のダイナミズムに飲み込まれるというか、赤んぼ自身の産まれようという力に逆らえない。

自分にこんな叫び声が出せたのか、と自分でもびっくりするような声が響く。


とてつもなく大きなものが、股が裂かれるような痛みとともに引っかかりながらゆっくり出てきて
「ほら、下を見て!!赤ちゃんだよ!」と言われて見ると、

Majiで小っこい人間が出てきとる!!

「おめでとうございまーす」の声とハッピーバースデーが流れ、いつの間にか来てた先生が視界に入る。

・・・間に合ってなくねぇ?と思い、後から旦那に聞くと「頭が出てから来た」そうです。




旦那号泣、私は150%「やっと終わった」という安堵感のみ。

赤ちゃんを胸の上に置かれましたが、大して覚えてない。

出産、終了。





因みに「産んだら痛みは忘れる」と言いますが、個人的には忘れてません。

かかった時間・精神的な辛さなど総合的に考えると、尿道結石のほうがマシでした。

陣痛はともかく分娩に関しては、忘れるというより、人間が記憶できるキャパを超えてると言った方が的確。
必死すぎて我を忘れてるから、記憶に残らない感じ。




…これから出産を控えている人には、脅かすような内容になって申し訳ないです。

でもこれはあくまでも私の体得話であって、お産というのは十人十色です。

どうか、素晴らしい体験になりますよう。




今はまだ小さなこの人間、これから自分にとってどんな存在になるのか。



何もかも、始まったばかり。

2010年8月30日月曜日

産み落とす 前半

去る8月18日午前8時17分、
おかげさまで無事、2670グラムの娘を産み落としました。

検診では既に3000グラムを超えているという話でしたが、
いざ出てきてみると意外にミニマム、足なんて干物かってくらいヒョロってます。



早産気味だったため、ポーンと産まれるだろうと淡い期待を持っていましたが、
母子手帳に記入された出産所要時間は50時間。


そのうち、分娩に要した時間は約40分。
先生も間に合わないほどのスピード分娩でしたが、
残りの49時間20分は陣痛です。


事後、実は帝王切開の準備を始めていたと助産師さんから聞きました。

分類としては難産になるのでしょうか。壮絶でした。






15日深夜からゲリP痛が10分間隔をきり、産院へ。

しかし赤ちゃんはまだ完全に上を向いており、「こんなもん陣痛っていわねーよ」的なことを遠回しに言われ帰宅。





16日深夜から更に強い痛みに襲われるも、もう帰宅は嫌だの一心で、眠る旦那の隣で声を殺して耐え続けた結果、こらえきれん痛みが5分間隔に。
17日早朝に再度病院へ。


内診の結果、赤ちゃんの頭がだいぶ下がってきておりそのまま入院。


様子を見に来る助産師さん全員が「これは早そう」「今日の昼か、夕方には産まれそう」と言う。

よし、早く終われる、でも心の準備が…とか考えつつ
数分間隔で襲ってくる、生理痛と下痢が合わさって100倍になった痛みに耐える。


ふと旦那を見るとベビースターラーメン食っててキレそうになりましたが、

私がうめく度に腰をさすってくれる存在は本当にありがたかったです。
正確に言うと、さすってくれて痛みがラクになるというより、
未知の痛みとの長い戦いは想像以上に心細く、誰かがそばにいてくれないと耐えられない。

一人で産む初産婦さんを、私は心から尊敬します。




ここからが

受精した日に戻って全力で止めたい、本気でそう思った生き地獄でした。

次回。

2010年8月17日火曜日

ボンボヤージュ

こんにちは、ギリギリマタニティです。

あー・・・。「発射準備OK」と腹から聞こえる。

もうあかん。

さようなら、またにてぃ~。





思い起こせば、あっという間の十月十日でした。

こりゃ本当に、ぼんやりしてたら人生なんてすぐ終わっちまうよ。

これからどんな生活になるんだろう。

どんどん新しくなっていく。

ずっとこのままじゃ居られない。誰だってそうだよね。




状況はいつだって最新、なら過去の自分におさらばするのが連勝の秘訣。

大人には、「これで良かったのか」「やり直せたら」と振り返る時間はない。

こうしてる間にも自分の命は燃えていくし、新しい命は産まれてくる。




MajiでUmaれたら、こう言えば良い。

「はじめまして、ようこそ、最新のわたし。
 はじめまして、よろしく、最新の生命。」



さー船が出るぞぉーーー

2010年8月13日金曜日

とうとう手に入れる

久しぶりにシルバニア更新できる日がきました。やったね!



10年来の友人が先日、引っ越し祝いに、何と、
シルバニアの、家を、プレゼントしてくれましたーーー

チョイスの理由は「家つながりだから」。惚れちゃうよね。


その名も『お家はすてきなあこがれのお店



表側はお店、裏側は家という画期的なリバーシブル仕様。





もちろん私以上に狂喜乱舞したのは旦那です。

仕事から帰ってきて見るなり「えぇえーーッ!!ど、どうしよ!どうしよう!?」
と、今まで見てきた中で5本の指に入るうろたえっぷり。

30年来の夢が今ここに!!と言わんばかりに、夕食後遊び倒してました。

証拠写真。








「まず家具を揃えなくっちゃ!!」
「ねえ、でもお風呂っていらないよね?」
「何のお店を出したらいいと思う?」

…ソファとベビーベットとトイレセットしかない父子家庭で、よくそこまで膨らむよねぇ
と突っ込むと、「妄想じゃない!ここに実在してるじゃないか」と言われました。

何も言い返せませんでした。




一通り夕食後の家事を終わらせてもまだ遊んでいたので
「いい加減片付けなさい」と言うと、無理矢理リビングに飾ろうとしだしました。
それはさすがに色んな意味でマズいと思い、
「せめて私が里帰りから戻ってくるまで、箱に入れて2階に置いといて」と懇願。


押し問答の末、しぶしぶ了承してくれました。

いない間、出して遊ぶから!と宣言されましたが。






因みに、出店はケーキ屋さんに決めたそうです。
テーブルとイスも買って、イートインできるお店にするんだ!って。

・・このシルバニアで子供と遊べるようになるのは約3年後。
それまでに、撫ですぎて人形の頭がハゲない事を願います。





さっちん、こんな素敵なプレゼントを本当にありがとう。

また遊びにきてね。お店屋さんごっこしようね。

2010年8月11日水曜日

お菓子について

こんにちは。先日植えた三つ葉のタネが土に還りました。




ウチは少食なので基本的に食費はあまりかからないのですが、
最近、その食費の4分の1くらいがお菓子につぎ込まれてることに気付きました。

だって「みんなのお菓子市場」に毎週行くっておかしいだろ。





私も、お菓子はそれなりに好きです。嗜好品とは美味しいものです。

だが旦那は違う。明らかにお菓子を栄養源として必要としている。



小さな子供は量が食べられず、一度の食事で摂取できる栄養が限られている為
おやつでエネルギーを補充する必要があります。


・・・
まさにこれと同じ原理!!と最近気づいたので、
ある程度お菓子につぎ込むのは仕方ないと思うようになりました。




証拠写真。




ウチのお菓子BOXは常に満杯、いつ来客があってもお菓子が出せます。

ちなみに旦那が最も信頼を寄せるメーカーは東ハトです。

2010年8月10日火曜日

ローザンヌ

こんにちは。最近、顔にコバエがたかります。




金沢市直江町にある洋菓子店、ローザンヌ

昔からありますが、新居から近いので最近初めて行きました。


見た目は古めかしい感じですが店内は広く、扱う商品もケーキだけでなく
焼き菓子、パン、自家製アイス、ゼリーなどの進物まで、とにかく充実してます。




この日はマーマレードパン・ミルクパンを購入。どちらも160円。



手前のミルクパンが美味しかった。

モチモチのフランスパンにミルククリームがたっぷり。





チーズケーキ(380円くらい)・シュークリーム(250円くらい)



シュークリームは、砕いたナッツが生地にたっぷりかかってて香ばしい。
けど、カスタードが自分的にいまいち。ジロンボが圧勝でした。残念。

・・・しかし!!

チーズケーキが絶ッッ品でしたー。

タルトがサクサク、生地はなめらかで濃厚です。

こうやって書くと普通だけど、とにかく食べれば分かる!

今まで食べたチーズケーキの中で一番美味しかったかも。




ケーキの種類は豊富ですが、人気店なのか遅い時間にいくと結構売れてます。

場所は分かりやすいので、ぜひ行ってみてください。

あーまたチーズケーキ買おっと。

2010年8月8日日曜日

エビドリア

夏バテどころか年中何かしらにバテ気味の皆様こんにちは。

御嬢沙麻代です。





エビをむいて冷凍してあったのを思い出して、ドリアを作りました。



オーブンに入れている間も食べている間も暑かった。

真夏にドリア作るなってーの。





グラタンやドリアって、実はおうちで簡単に作れます。

肝心のホワイトソースは、あらかじめボウルで牛乳と小麦粉をよーく混ぜておけばダマ知らず。

あとは焦げないように、バターで炒めた玉ねぎと混ぜながらゆっくり加熱していくだけ。



ちなみに、泡立て器は栗原はるみモデルを愛用しとります。



グリップが太くて持ちやすいし、網目が細かくしっかりした素材なので、速攻できめ細かく混ざります。

2010年8月6日金曜日

能登のはま塩

料理に欠かせない調味料。

砂糖・塩・醤油・味噌は、多少値が張っても良いものを使うようにしてます。





この「能登のはま塩」は旦那が能登の塩田まで取材に行った時に買ってきたもの。

スーパーでは見ないですね。

大好きなナポリピザ店、サリーナでもこの塩が使用されています。

因みに能登での直売価格は200gで600円と、やはりお高め。




この塩、普段目にする荒塩より明らかに黒っぽいですが、まろやかで、塩のうまみを感じます。

今の時期、枝豆に多めにふって一杯やりたい。

また、おむすびに使うとすごーく美味しくなる。全然違います。




しかし能登まで行かずに手に入れるにはどうしたらいいものか。

調べてみると、直販以外は電話注文で発送してもらうしかないそうです。。。

2010年8月3日火曜日

たろう「わらび餅」

夏季限定と思われる、たろうの「わらび餅」。525円。




きなこたっぷりで、黒蜜は別添え。
わらび餅自体が甘さ控えめなので、蜜をたっぷりかけた方が美味しい。




想像していたより弾力があって、柔らかいというよりモチモチです。
付属の竹串がなかなか刺さらないくらい。


冷蔵庫で冷やすと、より夏菓子っぽくなって良い感じでした。




因みに、広告によると弥生本店にしか置いてないそうです。
本店は日曜定休なので、ご注意を。

2010年8月2日月曜日

五月ヶ瀬煎餅

福井県の銘菓「五月ヶ瀬煎餅」。

ピーナッツがたっぷり入ってて美味しいのに、お土産以外で食べる機会がありませんでした。




ところが

先日紹介した「みんなのおかし市場」で手に入ることが判明!

本社が福井県にあるため、扱ってくれているようです。

もちろん購入。

箱入りにしようか血迷いましたが、きちんと包装してあるし、お土産でも何でもないし、初めて見たバラ売りの方にしておきました。

4枚入り・315円。





一枚が結構大きく、ピーナツもゴロゴロ入ってるので食べ応えあります。